弁護士秘書とは

弁護士の事務所には、弁護士の業務をサポートする弁護士秘書がいるのが通常です。ここでは弁護士秘書という呼び方を使っていますが、事務員さんという呼び方を使うこともあります。

ただ、ある程度大きな事務所になると、秘書と事務員を明確に分けているところもあります。つまり、スケジュール管理や打合せのセッティングなどを一手に引き受けるのが秘書、弁護士の業務活動をサポートして書面の作成や資料調査などを行うのが事務員、と分類する事務所もあります。よく言われるパラリーガル（弁護士の資格はないが、事務所において弁護士の活動を補佐し、判例調査や契約書案文作成、債権調査など、本来は弁護士が行う業務をサポートする人）というのは、事務員ということとなるでしょう。

ですから、秘書と事務員を明確に分けている事務所では、秘書はお茶出しとかスケジュール管理という純粋な秘書業務を行い、弁護士業務に関する事務処理は、事務員が行うという分類がされていることとなります。
それだけに、事務員には一定の法律の知識や、裁判実務の知識が必要となることと思います。

従来は事務員を雑用係としか見ていなかった弁護士も多かったようですが，これからは，事務員も弁護士と対等に議論することができるようになっていき，法律事務員の仕事もますます面白くなっていくと思います。
また、渉外事務所の事務員などでは、一定の語学力が求められていることもあります（クライアントが外資企業であったり、外国企業との折衝もあるので、文書作成や通常の応対に英語が必要になる場合もあるから）。しかし、一般の法律事務所では外国語の能力は特段求められてはいません。