なぜ就業規則は必要なのか

サラリーマンとして働いている方で、勤務している会社の就業規則を読んだことがある方はいるでしょうか。または、理解している方はいるでしょうか。

おそらく大半の方は「知らない」ことでしょう。おそらく入社する際に見せられているかもしれませんが、あまり興味がわかず覚えていないのかもしれません。このように軽視されがちな就業規則ですが、実はとても重要な書類なのです。

労務トラブルの大半は、就業規則が原因

前述したとおり、就業規則は一般に軽視されがちであり、それは労働者側だけではなく使用者側も同じです。 中小企業では、多くの場合創業時の就業規則をそのまま放置して運用しているようです。そのため、労務トラブルの原因の大半が、就業規則の未整備によるものとも言われています。

労働者側の知識に、経営者が追いついていない

かつては労務トラブルというと、かなり不当な扱いをされたような事案に限られていましたが、昨今では、特にインターネットの普及により、労働者側も労働基準法等の知識と情報を得られるようになり、労働条件に対する高度な知識を備えるようになりました。
これはとても良い事なのですが、反面使用者側は就業規則の事等忘れていることもあり、そのズレがトラブルの原因となってます。

労務トラブルの多くは、就業規則により決する

労務トラブルが裁判沙汰になったケースでは、ほとんどの場合、就業規則にはどのように書かれているのか、が一番重要になります。そのため、最近の法改正にも対応出来ていないような就業規則で運用している企業の場合、これに対抗する事はできません。