相続税対策

■相続税の軽減対策

相続税の負担をできるだけ減らすための主な方法としては、生前贈与の活用、非課税財の活用、資産評価を下げることが挙げられます。

・生前贈与の活用
贈与税には、暦年課税という制度があり、年間110万円までの基礎控除があります。
少額ですが、長期的にこれを活用することによって相続時の税額を大幅に減らすことが可能になります。

・非課税財の活用
非課税財の活用で代表的なものとして挙げられるのが、生命保険です。
500万円×相続人の数が非課税となります。
例えば、死亡保険金の受取人が妻と子供が3人いた場合2,000万円までが非課税枠となります。

その他に挙げられるものとしては、墓地・墓石などの祭祀財産の購入です。
亡くなってから購入すると相続税の対象となりますが、生前に購入しておけば非課税となります。

・資産評価を下げる
一例として、被相続人が土地を所有している場合にその土地にアパートやマンション等の賃貸用物件を建築すると更地に比べて土地の評価額が下がります。
さらに建物の評価額は、実際にかかった建築費用の60％前後と言われています。

上記では代表的なものを簡単に説明していますが、適切な節税対策を行うためには豊富な知識と複雑な仕組みをしっかり理解する必要がありますので、人によっては節税対策をした結果、逆に損をしてしまうケースもありますので、注意が必要です。

節税対策は、必ず専門家に相談してもっとも自分に適した節税対策を検討するべきでしょう。