お別れ会の献花のマナー

お別れ会の献花のマナー

献花とは、葬儀の参列者１人１人が花を一本ずつ持ち、祭壇や棺に供える花のことを言います。仏式の献花式では菊やカーネーションを用いられることが多いです。一輪咲で茎がしっかりしているものやトゲがあるものは献花に不向きだとされています。場合によっては故人が好きだった花を献花にするなど遺族側の意向が優先されることが多いです。また、参列者は個人的に花を持ち込むのはマナー違反ですので、献花を用意する遺族の意向にそうようにしましょう。
献花の仕方は以下の通りです。
葬儀会場の係の指示に従い、献花を受け取ります。この際、必ず両手で受け取るようにします。次に、遺族へ一礼してから祭壇へ進み、献花を行う前に祭壇へ一礼します。そして花を棺の中へいれるか祭壇へ花を置きます。その後、遺影に対して黙祷、一礼をします。最後に遺族に一礼し、自分の席へ戻ります。
注意するべきは「合掌」という仏式の作法は行わないことです。日本ではほとんどの葬儀が仏式であるため合掌が多く行われていますが、献花の際には合掌は行わないという点に留意しましょう。
服装に際しては、喪服での参列は控えるのが一般的です。そのため、ダークスーツなどの地味な平服での参列が望ましいとされています。
全ての葬儀で献花が行われるわけではありませんが、キリスト教式の葬儀でも献花が行われます。そのため、将来、今以上に献花を行う機会が増えると考えられます。従って、献花のマナーを押さえておくことは大切になっていきます。