経営改善のための取扱商品の見直し

既存の経営状態を大きく改善させるには、極端な話で申し上げれば、今と同じ事をやっていてはダメなのです。例えば既存取り扱っている商品があるのであれば、それらの入れ替えも含め検討していく必要があります。

その１：出来る限り利益率の良い商品に入れ替える

例えば、不動産屋が火災保険を扱っているケースでは、一般的に加入者の火災保険料の2割前後が代理店の取り分となっている事が多いようですが、これを同じ火災保険である少額短期保険に商品を入れ替える事で、利益率を４割程度まで押し上げる事が出来ます。このように、同じカテゴリの商品で利益率の良いものに入れ替えていく事で、大きな事業転換をしなくても、営業利益をアップする事が出来ます。

その２：１契約あたりの利益単価を上げる

これはどんな業種にも言える事ですが、例えばファーストフードでハンバーガーを１００円の単品で売るのではなく、出来る限りポテトやコーラを付けてセットで販売し利益単価を上げたりする事が良い例です。その他にも不動産屋において、１契約の利益単価を上げるために、関連する引っ越し会社斡旋や、カギ交換等もセットで営業する事で、仲介手数料以外の利益が発生します。
ポイントはあくまで利益単価の向上であって、売り上げ単価を上げるわけではありません。必ず利益率に着目し、商品を組み合わせる事が先決です。